ホ・オポノポノのやり方、それは至ってシンプルです。
人生で繰り返し再生される出来事、それを再生している元のプログラム=記憶に対して、
「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」の4ワードを、心のなかで機械的にでも良いので言うこと。
簡単なことですが、日常の中でそのつど唱えることは、慣れるまでは継続が難しいかもしれません。
それでも、気長にやっていくことで、私は人生のあらゆることがニュートラルになってきたと感じています。
偏ったこだわりが少なくなり、出来事が自然にスムーズに運び、人との関係も無理のない楽なものになってきました。
私はホ・オポノポノを2年前から実践しています。以下は、その取っ掛かりの追想です。
私とホ・オポノポノの出会い
ひと昔前のベストセラー書籍に『ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方』というものがありました。
当時、社会人になりたてだった私は、「オポノポノって、変な言葉だな」ぐらいにしか思っていませんでした。
”ポノポノ”という謎の語感に、違和感と可愛らしさ、滑稽さを感じ、その後も何となく心の片隅に引っかかっておりました。
ホ・オポノポノとの再会
その後、社会人としてアレやコレやと忙しく、目まぐるしく息苦しく過ごしていくうちに、すっかり忘れていたと思った”ポノポノ”。
ふと立ち寄った書店で目が合い、「あぁ、こんな奇妙なタイトルの本、あったよなぁ」と再会を懐かしみ、手にとってパラパラ。
私の立ち読みは、まず目次を読んで概要を掴むスタイルなのですが、「思うように生きられないのは過去の記憶が原因だった」の一節に興味を覚え、そこからしばらくの間、じっとその場で立ち読み続けてしまいました。
過去の記憶が繰り返し再生されている
「過去の記憶が人生で繰り返し再生されている」
このコンセプトには思い当たるフシがありました。
誰でも少なからずそうだと思いますが、自分の人生にはある種のパターン、「私の人生あるある」があり、起こりがちな状況、陥りがちな苦境、落ち着きがちな結果、など無数のパターンがあるように感じていました。
読み進めていくと、オポノポノでは、人生で起こることは過去の記憶のプログラムがたびたび再生されており、好むと好まざるとにかかわらず、そのムービーを繰り返し体験させられているのが私たちの人生なのだ、と言う解釈でした。
別記事で記述する「六爻占術(不思議研究所の森田健氏が日本に紹介した中国易占いの一種)」などの的中率の高い占いを学んでいた私は、以前から似たようなことを考えていて、「この世界にはあらかじめ、ある程度決められた筋書きがプログラムされていて、それは風水や環境などによってある程度は量的な部分を変える事ができるけれど、質的な部分は概ね決まっているんじゃあないか」と思っていました。
そのプログラムのことを「運命」というのかもしれませんが、オポノポノの言う一つ一つの「記憶」は、運命という織物を構成する一本一本の糸のようなものかもしれない、と思い、何となくスッと入ってきました。
ホ・オポノポノのやり方はとてもシンプル
以前から仮説としてあり得るんじゃないかと思っていた「シミュレーション仮説」のような、世界のこういった捉え方は、日常的に六爻占術をやっている私にとって、とてもしっくりくるものでした。
この本で紹介されている「ホ・オポノポノ」というものは、もともとはハワイに古くから伝わる伝統的な問題解決の手法で、これを後に人間州宝にもなったモーナ・ナラマク・シメオナという女性が、新たな視点で作り上げたのがセルフ・アイデンティティー・スルー・ホ・オポノポノ (SITH オポノポノ)です。
SITH オポノポノは実践が第一で、私達の人生で繰り返し再生されている様々な状況、それを再生させているプログラムである「記憶」に対して、「受容と感謝の言葉」をかけることによって記憶を手放し、ニュートラルなゼロの状態に戻ることを目指します。
記憶に対してかける「受容と感謝の言葉」とは、具体的なワードとして「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」と、(状況や人に対してではなく)再生源プログラムである「記憶」に対して言ってあげること、とされています。
「言ってあげる」というのも重要なコンセプトで、「記憶」を意志ある一つの存在として、そのアイデンティティを認めています。いわば「記憶ちゃん」です。「記憶ちゃん」も悪気が合って我々の人生あるあるをリピート再生しているわけではありません。受容と感謝の言葉をかけ、もう大丈夫だよ、と開放してあげることが大切です。
なお、SITH オポノポノこのメソッドを「クリーニング」と呼んでいます。
4つの言葉の留意点
ちなみに、記憶ちゃんに対する「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」の4ワード声かけには、いくつか留意点があります。
- 声に出さなくてもいい 心の中で言えばいい
- 感情をこめなくてもいい
- 慣れてくれば「愛しています」だけでもいい
- 日常で絶え間なく行う
「感情をこめなくてもいい」については、プログラムである記憶に対するアクションなので、「パソコンのDelete(デリート)キーを押すように」行えばよいです。
そして、「愛しています」は他の3ワードを内包しているため、それだけでもよいと言われています。
「日常で絶え間なく行う」は一番大事かもしれません。
ふとした小さな出来事も、過去の記憶が再生上映させているプログラムと言えるので、こまめに「クリーニング」をします。習慣になると、状況に入り込むことが少なくなり、いつでも落ち着いて状況に対応することができるようになってきます。
まとめ
ホ・オポノポノのやり方はシンプル。
出来事をリピート上映しているもとのプログラムである「記憶」に対して、
「ありがとう、ごめんなさい、許して下さい、愛しています」と心のなかで唱えること。
ご拝読ありがとうざいます。